自然と向き合うナイキ

誰でも一度は履いた事があるであろうナイキのスニーカー。私も昔からナイキのスニーカーをよく履いていましたが、自然が好きになってからはナイキの中でも特にACGのスニーカーを好んで履くようになりました。

今も4、5足は持っていて、他にもパーカーやTシャツ、ゴアテックスのアウター、キャップなどいろいろ所有。何度かマイナーチェンジしているACGのロゴも好みで、完全にACGファンの1人なんです。

ACGはALL CONDITIONS GEARの略で、「あらゆる環境に対応するギア」をコンセプトにしたナイキのアウトドアラインです。

機能性とファッション性が融合したACGのギアは自然の中だけでなく、街中にも溶け込むような洗練された独特のスタイルが魅力。普段から登山やキャンプの服を着まわしていて、アウトドアMIXやテック系のファッションが好きな方ならご存じの方も多いと思います。

そんなACGが生まれるきっかけとなった出来事は1978年まで遡ります。ナイキは世界で2番目に高い山、K2に挑むアメリカ人クライマー2人がベースキャンプまでアプローチするシューズとして軽量スニーカーのロングディスタンスベクター(以下LDV)を提供。2人は実際に登山中にLDVを履いて、当時主流だった硬くて重いレザー製のトレッキングブーツと比べて機能面で優れていると実感します。

しかし、下山する頃には耐久性に劣る布製のLDVは破けてボロボロ。最後はテープと接着剤で補修しながら下山した2人は履き潰したLDVと改良点のリストをナイキに送付し、ナイキ側も2人の意見を真摯に受け止め、シューズ開発にフィードバックしました。

そんなナイキのアウトドアに対する取り組みが形になったのは1981年。軽量スニーカーに過酷な地形に対応する耐久性を融合させたナイキ初となるアウトドア向けのフットウェアラインが誕生しました。当時発売された名作のラバドームやアプローチ、マグマは今も後継モデルが発売されていて、オールドファンから高い人気を誇っています。

1980年代半ばになると、ナイキのアウトドア向けギアは単発のプロジェクトから確固たるデザイン哲学へと進化。そして、1989年、ACGはハイキングや登山、アウトドアシーンのアスリート向けラインとしてフットウェアとアパレルを統合する形でローンチしました。

1990年代、空前のハイテクブームが追い風になり、斬新なデザイン、カラーに機能性を備えたACGのスニーカー、アパレルは知名度を高め、人気を博しました。

2000年代にはアウトドア専業ブランドの台頭によってACGは徐々に勢いを落としていきましたが、昨今のアウトドアブームと共に復活して次々と新しい商品を発表。古着ブームで90年代に発売されたACGの古着が再注目されるようにもなりました。

そして、2026年には別のラインだったナイキ トレイルを統合する事を発表し、新体制としてスタートを切ったACG。これからもファンの1人として、斬新なデザインかつ機能的なACGのギアが生まれる事を楽しみにしています。

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